新しき村の今

1918(大正7)年、理想的社会づくりを目指し武者小路実篤は宮崎県に、そして1939(昭和14)年には、埼玉県毛呂山町に第2の新しき村を建設した。

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毛呂山町の新しき村の入り口。
きれいに刈り込まれた茶畑が訪問者を出迎える。


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お茶、椎茸と並んでコメ作りが主な産物。
米はミルキークインというから農の里と同じ。
この理想郷にも住宅団地が迫ってきているのはご時世だ。


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紅梅と、あと1月で咲き出すコブシの古木。
村民は桜の季節には集い、花見に興じてきたという。


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でも、高齢化し、現在、村に住んで農業を営んでいるのは十数名。
生産の柱だった鶏卵もやめた。
井戸用のポンプだろうか、放置されたままになっている。


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かつては幼稚園として使っていた都電も深く眠りについている。

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耕作放棄地にはお決まりの太陽光発電パネルがそこかしこに。
この労せずお金を生むシステムを故実篤氏はどう見るのだろうか。


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時折の訪問者の目的は、1980(昭和55)年完成の「新しき村美術館」。

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実篤氏の書、絵画などの遺品が展示されている。(写真:入場券から)

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新しき村は戦後すぐに財団法人化された。
衣食住完備、給料制で、義務労働以外は自由に過ごす。
それでもこの理想郷づくりが広まることはなかった。

泉平のいなり寿司

きょう2月12日は今年の初午(はつうま)の日。
この日は稲荷信仰では狐の好物の油揚げを使ったいなり寿司を食べる風習があるそうだ。


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馬車道の入り口交差点角にある泉平(いずへい)。(写真:2015年1月)
ペリー来航より前の1839年創業という横浜きっての老舗。
いなり寿司とかんぴょう巻だけで勝負という潔さも特筆。


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これは真空パックされた「味付けいなり」。
秘伝の汁で煮た油揚げが入っている。
酢飯を詰めるだけの手軽さで老舗の味を味わえる。

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そのまま使えば細長い俵型のいなり寿司となるところ、お揚げを半分に切ってしまった。
そのため、出来たのは・・・


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俵型ではなく、三角形のおいなりさん。
我々に馴染みのあるのは俵型だが、関西では三角形だそうだ。
狐の耳の形が三角形だからと。


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ところで、きょうは中井の畑に行ってきた。
藤沢警察署前を通って海岸道路(国道134号線)に出る。
その途中の民家横のお稲荷さん。集落で建てたものだろうか。


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そして、海岸のすぐ手前にあるのが鵠沼伏見稲荷神社。
垂れ幕に、きょうは初午祭とあるが何の行事なのか。
まさか、いなり寿司を配るのではないだろう。

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本殿横に奥宮があり、その参道には朱の鳥居がズラッーと。

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この鳥居、25万円で奉納できる。
アクリル製なので、たたくとポンポコと鳴る。


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稲荷神社にお参りし、いなり寿司を食べた。
ローソンが初午に合わせていなり寿司を売り出しているそうだが取材し損ねた。

ペリーのマンダリンブラフ

1958(昭和33)年5月、本牧の旧間門海岸での潮干狩りの様子。
一帯の海岸はその直後埋め立てられ、巨大な石油精製工場となった。

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60年を隔て、この海食崖は同じ姿で残り、その足元は本牧市民公園、崖の向こう側は三渓園として市民憩いの場となっている

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ペリーはこの崖を見てマンダリンブラフと呼んだそうだ。
マンダリンとはミカンのこと、ブラフは崖。
黒船からはミカン色に見えたのだ。

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旧間門海岸に面するのが、今も現地に立つ間門小学校。
かつては、休み時間に児童らは海辺で遊ぶことができた。
埋め立ての代償として作られたのが附属海水水族館。

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設立当初はポンプで海水をくみ上げていたが、今は人工海水を使う。

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水槽の魚は地元の漁師が定期的に補充している。
有志が手助けはしているが、普段の世話は児童が行う。

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ウミガメの赤ちゃんは沖縄美ら(ちゅら)海水族館から寄贈された。
壁に体重と身長の増加の状況が貼ってあった。
本施設、職員室に断ればいつでも見学可能。月に1回、一般公開日も。


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マンダリンブラフの頂上から見た現在の間門海岸。
道路は首都高速湾岸線。(写真:昨年11月)
雲がなければ煙突の向こうに富士山が見える。

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この石油精製工場には仕事で何十回も訪ねた。
定期点検中の巨大なガスタンクの中にも入った。
が、当時は崖のことも潮干狩りのことも、頭をかすめることさえなかった。

三浦温泉

今月の父との温泉巡りは京急線・三浦海岸駅近く。
千メートル以上掘ればどこでも温泉が出るが、その手の温泉。
この季節、浜辺では大根干しの真っ盛り。対岸は房総の鋸山。

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三浦といえば三浦大根だが、干されているのは青首大根。
三浦大根の生産は、現在1%ほどしかないという。


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ホテル名は「まほろばマインズ三浦」。
元はリゾートマンションだったものをホテルにしたもの。
そのため外廊下を通って大浴場や食事処に行くことになる。

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ロビーで最初に迎えてくれたのは、これも三浦の名産・マグロ君。
大きさといい、なかなか迫力ある出来だ。


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ロビーでは日替わりでショーが行われている。
この日は、地元の女将さんたちによるソーラン踊りと・・・

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季節がらか、七福神の踊り。
演技者はホテル従業員だとか。ホテル勤めも大変そう。
夕食後の魅惑的なタヒチアンショーの方は撮影禁止。残念。

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翌朝、房総半島越しの日の出。
海に面し、ガラス張りの部屋に射し込む陽の光の温かみが嬉しい。


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朝食は和と洋のバイキング。
おにぎりは、16種類の具を選んで目の前で握ってくれる。
果物を除けば品数も多く満足の内容だ。

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写真を撮り忘れたが夕食も合格点。
大浴場に外国語が響き渡ることもなかった。
65歳以上プランだったので2食付きで11,340円+入湯税。お勧めできる宿の一つ。

エジプトのコロッケ

雪が降りそうな中、貯蔵していたソラマメを食材に使うことにした。
ネットで探して、そら豆を使ったエジプトのコロッケに挑戦。
ソラマメはエジプトで4000年前から栽培されてきた食材。
そのコロッケはファラフェル(ファラーフェルとも)と呼ばれる。
(そら豆の花:2013年4月)


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冷蔵庫に半年、貯蔵していたソラマメ。
黒い小さな点は、栽培中にカメムシが針のような口を突っ込んで汁を吸った跡。にっくきカメムシめ。

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豆を一晩水に浸してから包丁で切れ目を入れて皮をむく。
この分量だと1時間ほどかかる。

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コロッケの材料は、ほかに玉ねぎ、にんにく、クミンと卵。
クミンとはせり科の植物で、強い芳香とほろ苦みや辛味がある香辛料。
エジプト人はパセリも入れるようだが、手元に無いので今回はパス。

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すべての材料をミキサーにかけて滑らかにする。
かなり柔らかいペースト状となる。

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柔らかすぎて纏まらない。
うちの料理大臣のアドバイスで1時間ほど冷凍庫に入れて固める。

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適度の固さにして、小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて油で揚げる。

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見た感じは普通のコロッケだが、歯ごたえしっかりで、ニンニクの味が強くてソラマメが負けている。
我らにはニンニクはない方が良い。


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ソラマメはたんぱく質やビタミン類が多く含まれている。
エジプト人はコロッケをピタパン(中が空洞のパン)に挟んでも食べるそうだ。それって・・・
プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

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