インベーダー植物

一週間ほど前から団地内の各所に白いユリが咲き出した。
初めて目にしたのは十年ほど前で、テッポウユリだと思っていた。
ところが、タカサゴユリという台湾からの外来種だった。

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現在は、宮城県以南の全国各地に勢力を伸ばしている。
写真は、西湘バイパスの大磯出口だが、こうした道路わきで目につく。
花がきれいなので、住宅の庭で大切に育てられたりもする。


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日本原産のテッポウユリとはすでに交雑したものが広まっている。
交雑したものには花弁の薄紫色のラインがない。
(写真は、交雑してないタカサゴユリ)


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一方、春の道路沿いはオオキンケイギクの黄色の花が目立つ。
写真は、東名高速の側道(今年の5月、大井町)だが実に綺麗。
アメリカ原産で、1880年代に観賞用として日本に来たもの。


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河床を覆いつくしてしまったつる性のアレチウリ。
大豆に交じって、その種は日本にやって来たとのこと。


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厳島湿性公園(→過去のブログ)の水面を侵略しつつあるオオフサモ。

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四葉のクローバーのように見える貴重種のデンジソウ(葉が”田”の字に見える)がオオフサモの陰で青息吐息。

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ハンゴンソウという日本在来種がある(写真:山と渓谷社「日本の花」から)が、明治期に北アメリカから観賞用で入ってきたのがオオハンゴンソウ。
冷涼な土地で群落化しやすく、箱根では人力で駆除活動を行っている。

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その花は、園芸種のエキナセアの花(下の写真)を黄色くした感じ。

TV映画「北の国から」で、妻子ある男の子供を身ごもって富良野に戻ってきた蛍ちゃんに、幼馴染の正吉がプロポーズしたときに贈った花がオオハンゴンソウ。
百万本のバラは買えないが、北海道の原野にいくらでもあるこの花を毎日刈りとって、彼女のもとに届けた。
蛍ちゃんの部屋は身動きできないほど、黄色の花で埋め尽くされた。


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タカサゴユリ以外のオオキンケイギク、アレチウリ、オオフサモ、オオハンゴンソウは植えたり、譲ったりしてはいけない特定外来生物(→過去のブログ)に指定されている。
これらの植物は例の蟻のような人体への直接の害はないが、日本の生態系を徐々に破壊していく。

正吉がオオハンゴンソウを贈るシーンはこのドラマのベストシーンの一つ。

(訂正、8月22日)ルドベキアをエキナセアに訂正しました。
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No title

タカサゴユリ、あちらこちらで見かけます。
うちの庭にも植えてもいないのに、いつの間にか毎年花が咲いています。
台湾産なんですか。
外国産のものは逞しく繁殖しますね。
ヒアリもこうならないといいけど。

北の国からは、評判になっていたので一応話は知っていますが、一度も見たことがありません。
蛍役の女優さん、たまにテレビでみますが、随分変わりました。
時は立ちました。

Re: No title

メイの家さん、このユリは種でものすごく殖えます。
そのうえ綺麗なので、どこでも大事に可愛がられます。

ポッチャリしていた10歳の蛍ちゃん、とても可愛かった。
蛍ちゃん役をやった中嶋朋子さん、今でもTVで見ますね。
一方、正吉君役の俳優は、ドラマで蛍ちゃんと結婚後に俳優を止めたので、その後は失踪という扱いにさせられていた。
20年も同じドラマを続けることの難しさです。

外来種

日本全土で外来種の侵食が話題になっています。
ニュースなどのたびに思うのですが、在来種とはそれほど脆弱なのでしょうか。
温暖肥沃な日本では、放っておいてもそこそこ繁殖できたので、あえて在来種はその力を磨いてこなかった。
それに対し、貧弱劣悪な環境を苗床としていた外来種は、日本をことさら桃源郷のように適合して増殖しているということなのでしょうか。

繁殖力で負けるという点で、何だか人間にも一致するところを感じてしまうのは、僕だけでしょうか?。

Re: 外来種

となりのじろろさん、日本は島国なので、動植物の世界でも近世まで外国からの侵略を受けにくかったことが原因だと思います。
これだけグローバル化が進むと、ますます独り勝ちしたものの天下になっていくのでしょう。
企業において、まさにその感が強い。
プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

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