海軍火薬廠があった街

JR平塚駅北口からほど近く、平塚八幡宮の西隣の八幡山公園内に「平塚戦災復興事業完成記念碑」がある。
平塚市域は昭和20年7月の空襲で廃墟と化したのだが、当時ここには日本海軍火薬廠があった。

P1050149.jpg

八幡山公園内には瀟洒な洋館も建っている。
これは火薬廠時代には将校クラブとして、また戦後は払い下げを受けた横浜ゴム㈱の応接室として利用された建物。
2004(平成16)年、平塚市が譲り受け、同公園内に移築し一般公開されている。

P1050157.jpg

P1050159.jpg

公園脇から伊勢原に向かう道(パイロット通り)沿いにある工場。
ギザギザ屋根の建物は火薬廠の時代のものとか。

P1050151.jpg

さらに進むと㈱パイロットコーポレーションの工場がある。
正門近くにあるこのレンガ造りの建物も火薬廠時代からのもの。

P1050153.jpg

同社は1930年以来、蒔絵を施した万年筆を製造・販売しているが、この建物はその資料館と蒔絵工房となっている。
実際に手にして、世界に誇れる蒔絵の技術に触れることができる。
(写真:同社パンフレット「NAMIKI COLLECTION」から)

P1050169.jpg

資料館の見学は予約制。
帰りがけ、同社が並木製作所と言った時代などのポスターを絵柄にした絵葉書をいただいた。
分かりやすく興味深い解説のY.T.さんに感謝。

P1050155.jpg

蒔絵の万年筆はここ平塚で生み出され海外に多く渡っている。

市域は壊滅的な空爆を受けたにも関わらず、火薬廠の建物は、ほかにも多々残存していたようだ。
これは進駐後のことを考えて、米軍が選別して爆撃したからともいわれている。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

万年筆

以前はパイロット万年筆という会社だったと思いましたが、今はコーポレーションと呼ぶのですね。
就職したてのころ、親戚から入社祝いで万年筆をいただきました(パイロットだったかは覚えていません)。
当時はパソコンもワープロも存在せず、原議は全て万年筆で書かされたので重宝しましたが、いつのまにか無くなっていました。
でも、万年筆のインクの匂いを嗅ぐと、果てしない懐かしさを感じます。

Re: 万年筆

となりのじろろさん、昔は万年筆が入学祝などの定番でした。
また常に1本は必ず持っていたものでした。
インク漏れするような安物で服を汚したこともありました。

蒔絵万年筆の高級品は、胴体がエボナイトとのこと。
とても軽いのに驚きました。

No title

八幡山公園には行ったことがありますが、そういう歴史的なことを全く知りませんでした。

万年筆は使わなくなりました。
そういえば、パイロットエリートSというのを中高の頃持っていました。
「はっぱふみふみ」あれは大橋巨泉さんのコマーシャルだったかな。

Re: No title

メイの家さん、巨泉さんのCMはよく見ました。
万年筆は、現在、筆記具というより装身具の感があります。
今回18金のペン先を初めて体験しましたが、本当に柔らかい書き味でした。

平塚は…懐かしい街

 フロン洗浄の事業所として、平塚市内の田中貴金属工業の工場を訪問したことがある。床には、無造作に重量24kgもの純金のインゴットや、貴金属類の延べ棒が並べられていた。その時、インゴットを触ったことを思い出した。
 その後、非上場企業の同社の景況を調査する任務を与えられ、今度は東京の本社を訪問する立場となった。
 「純金積み立て…コツコツ」は、有名な同社のCMとなったが、「骨…骨…」に近づく昨今、工場でインゴットに触ったことについて、何故にインゴットを触ったのか、今ならお世辞や外交辞令として、「重さは?」、「触っていいですか?」とでも言ったのでしょうか…、朧気な記憶…、懐かしい平塚の思い出です。

Re: 平塚は…懐かしい街

賢ちゃん、フロンとは懐かしい話です。
啓発イベントをやられたのでしたね。
今や代替フロンまでもが全廃の流れです。

24キロとはすごい、時価で1億2千万円近いです。
同工場では、私も金塊を手にしましたが、爪で削られないよう?手袋をしてでした。
プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
訪問者数
お知らせ
<コメントをお送りください>
●各記事の末尾(スポンサーサイトの下)に「コメント:数字」があり、これをクリックすると投稿欄が出てきます。
●お名前(適当に)と本文を書いて、簡単な数字の入力が求められ、あとは送信ボタンを押すだけ。ご自身のアドレスなどの欄は空欄でOK。
●コメントはどうも・・・という方は、拍手のボタンを押してください。ブログを立ち上げなおすと、拍手の数が増えたのが確認できます。
最新コメント
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新トラックバック