下部温泉

山梨県の南部、身延町に下部温泉がある。
信玄の隠し湯とされ、泉質の良さが売り。

P1020510-007.jpg

狭い道に沿って古くからの旅館、ホテルが貼りついている。
全国の温泉地の例にもれず、この時期でも賑わいはそこそこ。
でも泊った宿は、女将をはじめ家族的なおもてなしが嬉しい。

P1020461-008.jpg

宿の近くに高浜虚子の句碑。
「裸子(はだかご)をひっさげあるくゆの廊下」
1946(昭和21)年、ホトトギス600号の記念大会が開かれた時の句。

P1020462-002_201408211836112df.jpg

温泉街をさらに奥へと辿ると、「湯の奥」の集落が出現する。
石畳の坂道に沿った20軒ばかりの集落である。


P1020463-003.jpg

石畳の脇には山からの湧水が流れ、途中洗い場がこしらえてある。

P1020464-004.jpg

国指定の重要文化財、門西(もんざい)家住宅。江戸中期の建築。
江戸時代、代官などを務め、湯の奥金山の管理を任されていた家。
現在、ご子孫(といってもお年寄り)が住んでいる。


P1020470-005.jpg

見学させていただいた。
主人「重要文化財なんで住みずらくてねえ。20軒あっても住んでいるのは5軒だけ。ほかは荒れてしまった。」


P1020467-006.jpg

下部温泉の北を本栖湖方面に車で20分ほどで丸畑という小集落。
そこに、木喰(もくじき)上人の生家がある。
ここでも中に入らせてもらった。お婆さんがテレビを見ていた。


P1020452-001.jpg

木喰上人は1718(享保3)年生まれ。数え14歳で出奔。
56歳で全国を巡る修業に旅立つ。61歳から仏像を彫刻。
現存は300体ほど。この家に5体の五智如来像、83歳の作。


P1020449.jpg

仏像には例のない微笑みが特徴。
柳宗悦がその美を再発見したことで知られる。


2.jpg

重文の住宅も木喰仏も、現地でキャッチした情報をもとに訪ねたもの。
偶然の邂逅、嬉しい限りであった。でも道の狭さには肝を冷やした。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

懐かしい下部温泉

若かりし頃、温泉行脚をしていたときに一度だけ行ったことがあります。
街が全体的に鄙びていて、ぬるめの泉質だったかな・・・
でも、さらにその奥については未知でした。
重文の旧家がいくつも残っているのですね。
まだまだ知らない土地がたくさんあるんだと感じます。

No title

閑散とした温泉街の様ですね
重要文化財の家屋素晴らしいです 柱と言い梁と言い惚れてしまいます(^.^)

Re: 懐かしい下部温泉

となりのじろろさん、下部までも足を延ばしていたとは・・・
鄙びた温泉地が、いまでは侘しいといった感でした。
ここは金山でも栄えた温泉のようです。
その名残が立派な古民家でした。

Re: No title

yukiさん、夜、宿の外に出てみましたが、空いている店もなく、もちろん歩いている人もいませんでした。

重文だけに立派で、基礎はやり直してあるとのこと。
丸一山荘も直したいのはやまやまなのですが・・・

No title

私も下部温泉には一、二度行ったことがあるはずですが、全く記憶に残っておりません。
こんなに素晴らしいところがあったとは、、、、。
「湯の奥」の集落の石畳、絵になりますねぇ。
木喰上人は、ここの生れですか。
知らないことばかりです。

Re: No title

メイの家さん、下部温泉の真東が富士山の頂上でした。
私は初めて足を踏み入れましたところです。

湯の奥とはよく名付けたものです。
4分の3の家が無住。どうにかしたいものですが・・・

木喰上人の彫った像を見るのは初めてでした。
それにしても怖い道でした。
地元の人は何ともないと言っていましたが。
プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
訪問者数
お知らせ
<コメントをお送りください>
●各記事の末尾(スポンサーサイトの下)に「コメント:数字」があり、これをクリックすると投稿欄が出てきます。
●お名前(適当に)と本文を書いて、簡単な数字の入力が求められ、あとは送信ボタンを押すだけ。ご自身のアドレスなどの欄は空欄でOK。
●コメントはどうも・・・という方は、拍手のボタンを押してください。ブログを立ち上げなおすと、拍手の数が増えたのが確認できます。
最新コメント
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新トラックバック