寅次郎あじさいの恋

1982年公開の寅さんシリーズ第29作「寅次郎あじさいの恋」から

寅さんは鴨川べりで老人(13代目片岡仁左衛門)の下駄の鼻緒を直してあげた。お礼にと、老人は寅さんを先斗町の茶屋に連れて行く。
例によって寅さんご機嫌の楽しい宴会に・・・
                (写真:1976年4月、京都先斗町)



翌朝、目覚めたのは老人の自宅兼作業場。
老人は人間国宝の陶芸家。でも寅さん最後までそのことは知らない。
もらった茶碗を放り上げたりして、老人はあわてる。
(以下の写真4枚:1995年10月、河井寛治郎記念館。映画撮影も同所)

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そこに働くのが女中・かがり(いしだあゆみ)。
しかし、かがりは心を寄せる職人との恋に破れ、実家のある丹後に帰ってしまう。

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寅さんはかがりを追って丹後半島の伊根に向かう。
伊根は若狭湾に面した小さな漁師まち。
舟屋といって1階が船の倉庫で、2階が住まいになっている。
            (以下の3枚の写真:1974年9月、伊根町)

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かがりは寅さんと海辺で語りあう。
潮騒の音。かがりは寅さんがまんざらでもない様子。

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連絡船が出港してしまい、寅さんはかがりの家に泊ることになる。
かがりの白いふくらはぎ(ゴックン)。寅さんの寝床に忍び寄るかがりの白い足。(「寅、やってまえ」の声が関西の劇場で湧いたと。)


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柴又に逃げ帰った寅さんのところに、かがりから「あじさいの寺で待ってます。」との連絡。
意気地のない寅さん、甥の満男(吉岡秀隆)を連れて鎌倉に向かうが・・・。
  (写真:1970年7月、明月院か?。映画撮影は極楽寺の成就院)

あじさいの寺

エンディング・・・寅さん、彦根の街かどで瀬戸物の啖呵売。
人間国宝の作と偽って安物を1万円で売ろうとする。
偶然行き会わしたのが例の老人。「こうた。でも、たこうないか?」
                 (写真:2007年5月、彦根)

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マドンナがなんと、寅に惚れる・・・
いしだあゆみ34歳の色気と伊根の抒情、仁左衛門の好演で、シリーズきっての名作。
ー偶然にも、私も寅さんと同じような処を旅していた。
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みごとな構成

残念なことに寅さんシリーズは1本も見たことがないのですが、京都茶屋の軒並みや小道具、レトロな伊根の舟屋の情景など、映画のパンフレットを見ているような感覚になります。
さすがの構成力です。

Re: みごとな構成

となりのじろろさん、寅さんの映画、是非見てください。
当然笑えますが、それだけでなく時に泣けるのです。
また、この作品では文学的でもあります。

京都は何回か行ってますが、映画と同じ処を歩いていたんだと思うと感慨無量でした。
そう、昔のパンフレットの感じ、ネガが退色していることも関係ありますね。
白黒はともかく(セピア色に細工)、カラーネガは全くいけません。

No title

「寅次郎あじさいの恋」のストーリーが、手持ちの古い写真で再現できるとは、何ともすばらしいことです。
なるほど、こういうのもありだなと、大変参考になりました。

男はつらいよシリーズは、私は1970年代のものが好きです。
寅のあの破天荒さが、少しずつ失われていき、最後は痛々しいものになっていきました。
「老い」というのは、無情なものだな、と思いました。

Re: No title

メイの家さん、寅さんシリーズは各地をロケして回っていますが、手持ちの写真でストーリーを描こうとするとこの作品がベストでした。

この作品の時、寅さんの体調は悪かったとのこと。
そこで山田監督は寅さんの演技を抑えたものにし、結果として純文学的な味のあるものに仕上がったと。
30年近くをかけて48作品を演じ切ることの凄さ、非情さを感じます。

No title

セピア色の写真
色あせた写真
風情がありますねぇ
こういう話の組み立て方って やっぱり電子ファイル化のたまものでしょうか
(^.^)

Re: No title

yukiさん、セピア色は作りものなのですが、色あせの方は残念の限りです。
カラーネガの宿命以上に、保存状態がわるすぎたのです。

電子ファイル化はほぼ完了しました。全部で13,000枚ほどでした。
中にはどこで撮ったか不明なものも結構ありました。
ストーリー性のある組み立てをいろいろ試してみたいと思っています。

プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

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