エリスマン邸

梅雨の合間の週末、市内・山手地区にあるべーリックホールを訪ねた。
昭和初期に建てられたこの地区で最大の西洋館。
ところが、結婚披露宴に貸し出されていて、じっくり見学できない。

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やむなく、エリスマン邸に切り替えた。
もとは生糸貿易商会・支配人のエリスマン氏の私邸だった
1926(大正15)年の創建、1990(平成2)年、ここに移築・復元された。

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特徴は、目に鮮やかな緑青色の窓の鎧戸。
そして2階は真っ白なペンキの下見板張り(横張り)の外壁。
でも1階は縦張りで、全体として軽快感がある。


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リビングからサンルームを眺める。
右手の応接間だった部屋では、きょうはピアノが演奏されている。

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小さなカフェが併設されている。
もちろん、創建時にはなかったもの。
隣接する元町公園の緑に包まれていて深山幽谷の雰囲気。

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イチゴと、今が旬のブルーベリーのケーキ。
コーヒーもうまい。
帰ろうと玄関ホールに出たら、聞いたことがあるあの曲が・・・

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ピアノが「ノクターン」を奏でていたのだ。
私が知っているノクターンは、ショパンの原曲をアレンジした平原綾香の「ノクターン」(→こちら)。
曲が終わるのを待って、演奏者のお嬢さんに話しかけた。

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演奏していた「ノクターン」はショパンの原曲のほう。
美しく哀しい旋律は同じだが、途中弾むような曲調が入る点が違う。
TVドラマでノクターンが好きになったこと、ドラマは緒方拳の遺作になったことを話した。
彼女「この曲はショパンの死後発表された遺作ですよ。」と。二人で目を見合わせた。

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お嬢さんに無理を言って、もう1回演奏してもらった。
山手の七つの西洋館は見学無料。
外国人も含め、ひっきりなしに見学者が入ってくる。
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井ノ口墓の前遺跡

中井の畑を耕していたら土器の破片が出てきた。
耕作を始めたころにもいくつか出たが、久しぶりだった。
口径が30cm以上ある壺のようなもの口縁部で、黒く焦げ跡がある。
なぜこんな処から土器の破片が出るかというと・・・

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畑のすぐ東側に秦野と二宮を結ぶバイパス(県道)が通っている。
(中井町内は、片側2車線)


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1982年、バイパス工事に合わせて、上と同じ場所で埋蔵文化財の発掘調査が行われた。
(以下の写真4枚は、発掘調査時のもの)

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その調査により中世の土葬の跡が見つかり、遺体も出た。
遺体の写真ははばかられるので、墓石(五輪塔)に替えた。


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土器(正確には土師(はじ)器)。

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古銭(永楽通宝など全部で12種出たとのこと)。
これら2種の出土品は、当時、自治会主催の見学会用に私が調査団から借りたもの。

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現在、調査地の脇に「井ノ口墓の前遺跡」の石碑が建っている。
ここは、数十基の五輪塔が林立する一大墓地だったと想定されている。

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この時の調査報告書が県埋蔵文化財センターにあるというので出かけてみた。
本ブログで取り上げたことのある浦舟水道橋(→こちら)のすぐそばである。
古びた建物は資料庫であり、その隣にセンターの本館がある。


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調査地周辺の埋蔵文化財地図を見ていてビックリした。
赤い星(27番)が発掘調査地で、緑の星が私が借りている畑。
畑は55番と37番の包蔵地に挟まれ、畑から土器の破片が出てくるのはこのためだ。
一方、青い星は私が1982年当時に住んでいたところ。
そうだったのか、埋蔵文化財の上に住んでいたとは!


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開発により多くの埋蔵文化財が破壊されてきた。
次善の策として、調査し、記録し、見学会を開き、ときに現地にモニュメントを残す。
古人の生きた証を知るために。

輪ゴム

子供の頃から変わらない道具の一つに「輪ゴム」がある。
輪ゴムをつなげてゴム飛びをしたことがある。
(写真は輪ゴムではないようだ。女の子は縄跳び用のゴム紐を持っていた。1958(昭和33)年)

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人差し指の爪と小指に掛けて飛ばす指鉄砲は、今でも悪戯でよくやる。

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久しぶりに、割りばしゴム鉄砲を作って遊んだ。

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幼児には、輪ゴムの弾をセットするのが少し難しい。

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でも狙いは確かだ。すぐに紙の的に当てた。
当たっても倒れないと、輪ゴムを3つ装填して、倒してみせた。

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糸巻き戦車というもので遊んだこともある。
木の糸巻きの替わりにプラ製のフィルムケースで作ってみた。
フィルムケースも今では遺物になってしまったなあ。

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ビニールの床をすべるように動いた。
昔は、トコトコと跳ねるように動いた記憶があるが・・・。

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毛色変わって、これは「ゴムスビー(R)」という園芸用の結束バンド。
耐候性の材質の輪ゴムに突起がついている。

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この突起に引っ掛けて結ぶというもの。
つる植物用の支柱などを簡単に組み立てられる。
10年以上使っているのでさすがに弾力がなくなってきた。

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輪ゴムは、大正時代に日銀が紙幣を束ねるために使ったのが最初で、当時は自転車のチューブを輪切りにしたものだったとか。
現在でも、輪ゴムは家庭で、商店で、事務所で重宝されている。

蛍袋とカンパニュラ

中井の畑の崖にホタルブクロが咲きだした。
今年は、草刈りの時に注意したので例年になく群れ咲いている。

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名前のいわれは、子供が蛍を入れて遊ぶ袋だから、とか。
つぼみの時は口を閉じているが、咲き進むにつれて開く。


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同じ釣り鐘型をした花にカンパニュラがある。
2008年、TVドラマ「風のガーデン」(全11話)の中で、平原綾香が「カンパニュラの恋」を歌った。
この歌は、ショパンの代表曲「ノクターン」に綾香自身が日本語の歌詞をつけたもの。
一方、英語バージョンもあり、そちらはドラマの主題歌で、やはり「ノクターン」という。
(写真:CD「Path of Independence 平原綾香」から)


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ドラマのあらすじ・・・主人公・中井貴一は不倫がもとで妻を自殺に追いやったとして、父・緒方拳(緩和医療の専門医の役)に勘当され東京で麻酔科医をしている。
娘・黒木メイサはその弟・神木隆之介とともに、富良野のガーデンで花づくりをしている。もちろん、カンパニュラも。
末期癌で死の宣告を受けた貴一は、父に詫びを入れ家族のもとに帰る。
貴一:「父さん、家族っていいもんだね。」と、家族に看取られながら最期を迎える。

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何の因果か、緒方拳が番組放送の直前に癌で亡くなった。
平原綾香は、その暮れのNHK紅白歌合戦で「ノクターン」を歌って追悼した。

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録画してある「風のガーデン」を時折視直しながら涙する。
舞台として実際に富良野に作られたガーデンがなんとも美しい。今でも美しく残っているらしい。

新潟の友人が、余命宣告を受けながら癌と戦っている。
思い残すことは一杯あるだろうが、一日一日を大切に生きることを願っている。

訂正(2016.8.31):緒方拳が亡くなったのは放送後ではなく、放送直前
プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

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