ハマ焼

先週の歩く会の際、上大岡駅東口にある北見家がコースに入っていた。
この辺りは北見を名乗る家が多いが、その中でも図抜けた門構えだ。

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森?を抜けると玄関。
元は3階建てだったが2階に改築したという、和洋混在の母屋。

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明るい青の屋根瓦、あれー・・・

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そう、この日眞光寺で見たばかりの鴎尾と同じ(→こちら)。

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北見家は関東大震災後、ここで焼き物を作って輸出をしていた。
京都から陶工や絵付師を招き、愛知の陶土に裏山の土を混ぜ、登り窯で焼いた。
家に残る横浜焼を見せていただいた。

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茶碗の裏に、「ハマ」の字を組み合わせた商標が入っている。
横浜市のマークになっているのと同じデザインで、それもあってかハマ焼とも呼んだ。


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売れるものはなんでも作ったのか、庭に置かれた犬ほどもあるガマガエル君もハマ焼。

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きょう、駅から少し南へ行った笹下の東樹院を訪ねた。
空海の石像の奥に、何か不思議なものが立っている。


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立派な〇〇の狸と女の人。二つともハマ焼。
この近くで行倒れた女が・・・何か昔話に因むもののようだ。

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ハマ焼の中でもっとも有名なのは、宮川香山の真葛焼。
これら皆、先の戦争で衰退してしまったのは残念。
海を渡ったハマ焼の狸君たちは健在だろうか。
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栗駒陣ヶ森窯

中井の畑仲間から、ニンジンを貰った。

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ニンジンの葉は天ぷらにすると美味いが、きょうは別の食べ方にするという。まず、葉だけを手でむしる。

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これに、買い置きのチリメンジャコを合わせ・・・

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醤油、味醂、砂糖、日本酒、胡麻、梅干を加えて煮上げる。

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「ニンジンの葉とジャコの佃煮」のできあがり。
もちろん、晩酌のおつまみ。

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お酒は、いつもの安焼酎。

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カップは、宮城県栗駒山麓の鈴木照雄氏の作品。
黒く沈んだ外側と青味がかった内側の対比が素晴らしい。
たまたま氏の作陶集の制作を担った私の中学時代からの友人が、プレゼントしてくれたもの。

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氏は、土も釉薬も地元で探し、窯を自作し、移築した古民家に住み、誰に師事することなく愚直に陶器を作ってきたという。
(「鈴木照雄作陶集」2015年11月発行から)

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利に走ることなく、ひたすら土と向き合うその姿は、かの柳宗悦が絶賛した民藝の世界を現代に具現したもの。

重要無形文化財

前回、前々回に登場の陶芸家・河井寛治郎の自宅兼仕事場は、現在、記念館となっている。(撮影:本年4月6日)
寛治郎は、柳宗悦(やなぎむねよし)らと共に、土着の手仕事の技を発掘し「民芸」として世に広めた。

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こうした民芸作品に興味があった私は、新婚旅行で大分県日田市の山中にある小鹿田(おんた)焼の窯場を訪ねた。(撮影:1975年10月)

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その3年後、自宅の庭に耐火煉瓦で楽茶碗を焼く小さな窯を造った。
灯油のバーナーで窯の温度を上げ、鋏を使って茶碗を1個ずつ入れる。
釉薬が熔けたら茶碗を引き出し、急冷する。(撮影:1981年11月)

1981年11月 (2)

その作品を展示する機会が、農の里で2009年にあった。
里の地主さんが声をかけてくれて、近在の方々9名で作品を持ち寄ったのである。(撮影:2009年8月。以下2枚とも。)

2009年8月

真ん中と右の茶碗が自分の窯で焼いた昔の作品。
(左は陶芸教室で焼いてもらった作品。大甕は地主さんの所蔵品。)


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窯を作って数年後、中井町から横浜に泣く泣く引越をした。(借りた畑には今でも通っている。)
現在、窯を形作った耐火煉瓦は自宅庭の敷石と化している。

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ところで、小鹿田を訪ねた際、土産に小さな焼き物を買い求めた。
とび鉋(かんな)という小鹿田独特の技法が施されている。
まだ生乾きの時に、鉄の薄片を弾ける様に当ててこの模様を作る。

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現在、小鹿田の窯場10軒は重要無形文化財の保持団体となっている。
陶芸の重要無形文化財は、柿右衛門なども含め12件しかないのに。
小鹿田焼なら今でも数百円で国のお宝が手に入るのは嬉しい。

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河井寛治郎は、文化勲章や重要無形文化財(人間国宝)の指定を辞退した。名利を求めない姿勢を生涯貫いたのだ。
寅さんが出会った陶芸家は寛治郎を模したものだったが、人間国宝という設定は、やはり娯楽映画だから。
プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

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