寅次郎真実一路

年末から正月にかけて寅さんのDVDを堪能した。
松竹映画「男はつらいよ」は、1969(昭和44)年から1995(平成7)年までの26年間で48作品。

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その第34作「寅次郎真実一路」。
マドンナは、人妻役の大原麗子(美しい!)。
その旦那で証券会社の課長役が米倉斉加年。仕事に疲れている。
(写真:DVD付録の解説冊子から)

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一文無しの寅さんは飲み屋で米倉斉加年と意気投合。
酔いつぶれた二人は、つくば市南部の新興住宅地にあるその自宅へ。
マドンナに心奪われた寅さん、近くの筑波神社へ。
(写真:2014(平成26)年5月)

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そこで寅さん恒例の啖呵売。「四谷赤坂麹町ちゃらちゃら流れる御茶ノ水・・・」と、健康サンダルを売る。
その横で本職の?ガマの油売り。さすがの寅さんもたじたじ。
(写真:2014(平成26)年2月、上野駅構内)


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数日後、米倉が失踪したとマドンナから電話。
寅さん、渡りに船と「人妻と行く禁断の(?)九州探索旅」。
東亜国内航空(懐かしい)で鹿児島へ。二人は、鹿児島市電に乗って探索。
映画に出てくる600形が今も健在なのはうれしい。
(以下の写真:2010(平成22)年4月)


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当時と変わったのは、市電の線路敷の様子。
桜島のシラスを敷き、芝生を植えたグリーンベルトに変身している。


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さて映画では、二人は米倉の実家がある枕崎へ。
乗るのは、赤色キハ40系と国鉄色キハ67系の2連のJR指宿枕崎線。
現在はキハ220形などに交替。


P1020119 指宿駅

車窓には開聞岳の景観。
かいがいしく接する寅さんに、憔悴のはずのマドンナが心なしか楽しげに見える。


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終点の枕崎駅で寅さんらは駅舎から出てくる。
でも、現在は駅舎のないホームだけの無人駅。(本記事の末尾に追記あり)
当時、駅舎を所有していた鹿児島交通線の廃止直後で、かろうじて駅舎が残っていた。
結局、米倉が無事戻り、寅さんは大失恋の痛手をおって旅に出る。

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寅さん映画の見どころの一つに、山田洋次監督の鉄道趣味。
本作のラストシーンは、寅さんと相棒(関敬六)が、とある駅で列車を待つが、ちっとも来ない。
来ないわけで、待っていたのは鹿児島交通線の駅で、廃止直後で線路は外されている。
諦めた二人は、枕木だけ残る廃線敷を歩いて旅を続ける。

(2017年2月9日、追記)撮影後の2013年に駅舎が作られたことが新聞で判明。
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寅次郎あじさいの恋(No2)

鎌倉・稲村ケ崎のレストランMAIN。
1982年公開の「男はつらいよ」第29作で、寅さんはいしだあゆみ演じる「かがり」とここでデートした。


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心配の妹さくらは、息子の満男を同行させていた。
3人は昼食をとる。かがりが支払う。満男がさくらから預かったお金を出す。(もっと早く出さなかったのかと)寅さんが満男の頭を小突く。

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店の様子も、海岸道路も撮影当時のまま。
変わったのは店の名前だけで、当時はSundishだった。

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レストランを出た3人は、江の島に向かった。
ここ鎌倉高校前駅では、丹後の海しか知らない?かがりが、明るい湘南の海に声をあげたに違いない。

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映画では、江ノ電がこの駅近くを走るカットだけなのだが、その電車が偶然にもこの305号車。
当時6編成もあった300形だが、今やこの1編成のみとなった。

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江之島亭で、沈む夕陽を前にふたりはぎくしゃくとした会話を交わす。
寅さんと別れ、傷心のかがりは東京駅からさくらに電話した。

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数年前、滑(なめり)川交差点前の海岸に、「さくら貝の歌」石碑が建てられた。昔は、ここら辺でさくら貝が拾えたかららしい。
わたしには、寅さんの鎌倉デート→心配のさくらと思えてしまう。

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ところで、本作品の副題は「寅次郎あじさいの恋」。
あじさいが満開な成就院でふたりは落ち合ったのだ。
洋菓子あじさいを、かがりの丹後への土産に持たせたかったなあ。

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京都→丹後→鎌倉・江の島と、旅情豊かに展開した第29作。
いつもはマドンナにふられる寅さんが、一転惚れられ、尻込みする。
大好きな第29作である。(以前にも紹介→こちら

寅次郎あじさいの恋

1982年公開の寅さんシリーズ第29作「寅次郎あじさいの恋」から

寅さんは鴨川べりで老人(13代目片岡仁左衛門)の下駄の鼻緒を直してあげた。お礼にと、老人は寅さんを先斗町の茶屋に連れて行く。
例によって寅さんご機嫌の楽しい宴会に・・・
                (写真:1976年4月、京都先斗町)



翌朝、目覚めたのは老人の自宅兼作業場。
老人は人間国宝の陶芸家。でも寅さん最後までそのことは知らない。
もらった茶碗を放り上げたりして、老人はあわてる。
(以下の写真4枚:1995年10月、河井寛治郎記念館。映画撮影も同所)

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そこに働くのが女中・かがり(いしだあゆみ)。
しかし、かがりは心を寄せる職人との恋に破れ、実家のある丹後に帰ってしまう。

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寅さんはかがりを追って丹後半島の伊根に向かう。
伊根は若狭湾に面した小さな漁師まち。
舟屋といって1階が船の倉庫で、2階が住まいになっている。
            (以下の3枚の写真:1974年9月、伊根町)

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かがりは寅さんと海辺で語りあう。
潮騒の音。かがりは寅さんがまんざらでもない様子。

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連絡船が出港してしまい、寅さんはかがりの家に泊ることになる。
かがりの白いふくらはぎ(ゴックン)。寅さんの寝床に忍び寄るかがりの白い足。(「寅、やってまえ」の声が関西の劇場で湧いたと。)


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柴又に逃げ帰った寅さんのところに、かがりから「あじさいの寺で待ってます。」との連絡。
意気地のない寅さん、甥の満男(吉岡秀隆)を連れて鎌倉に向かうが・・・。
  (写真:1970年7月、明月院か?。映画撮影は極楽寺の成就院)

あじさいの寺

エンディング・・・寅さん、彦根の街かどで瀬戸物の啖呵売。
人間国宝の作と偽って安物を1万円で売ろうとする。
偶然行き会わしたのが例の老人。「こうた。でも、たこうないか?」
                 (写真:2007年5月、彦根)

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マドンナがなんと、寅に惚れる・・・
いしだあゆみ34歳の色気と伊根の抒情、仁左衛門の好演で、シリーズきっての名作。
ー偶然にも、私も寅さんと同じような処を旅していた。
プロフィール

Shige Haru

Author:Shige Haru
●小学校3年生のときの理科の宿題が「季節のたより」
●何の花が咲いた、何の鳥が鳴いていた、初カツオを、あるいはイチゴを食べた・・・と日記風に書き記した。今と違って食材にも季節が感じられた。
●そんな季節を感じられる便りを、八ヶ岳南麓の里と横浜の自宅から、お伝えしていきます(故あって、今しばらくは自宅からが主となっています)。

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